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PCI-X
 

読み方 : ピー・シー・アイ・エックス
フルスペル : Peripheral Component Interconnect-X

PCI をベースに高速化を図った入出力バス規格で、当初は Compaq Computer と IBM、Hewlett-Packard を中心に開発されました。PCI と高い互換性を維持したまま、最大転送速度は PCI の 2 倍である 1066 Mbytes/s に向上しています。ギガビット・イーサネットや Ultra160 SCSI、ファイバー・チャネルなどの高速なデバイスに対応するため、またギガヘルツ・クラスのプロセッサーとの速度差を縮めるために、PCI-X は開発されました。当初はサーバーやワークステーションを中心として実装される予定です。現在、規格策定は PCI 同様、PCI SIG で行われています。
PCI から PCI-X への性能向上のポイントは、大別して 2 つあります。1 つはバス・クロック周波数の向上で、PCI が最大 66 MHz であるのに対し、PCI-X では最大 133 MHz まで高められています。これにより、データ・バス幅が 64 ビットの場合、最大転送速度は 1066 Mbytes/s に達します。もう 1 つのポイントは、バス・プロトコルの改良により、バスの使用効率を高めていることです。PCI ではプロトコルの仕様上、あるデバイスがバスを使用していない間でも、バスを占有してしまうことがあります。そのため、バスを使用するデバイスが増えると実効性能が低下しやすい、という欠点がありました。PCI-X では、バス・サイクルを分割するスプリット・トランザクションを始めとする、様々な改良を施すことにより、PCI に比べて転送速度だけではなく実効性能も高めています。
PCI からのスムーズな移行を促すべく、PCI-X は PCI との互換性を重視しています。例えば、1 本の PCI-X バスには PCI-X アダプターと PCI アダプターの両方が混在可能であり、PCI-X アダプターは PCI バス (クロック 33 MHz) に組み込んでも動作できます。ただしこの場合、動作モードは PCI になるので、PCI-X 本来の性能や機能は発揮できません。もっとも実際の PCI-X 対応システムでは、ブリッジ・チップを介して複数の PCI-X バスを実装することで、PCI アダプターを含む低速なバスと PCI-X アダプターのみの高速なバスを分離できるため、性能低下を抑えることが可能です。そのほか、コネクターやカードなどの物理形状は PCI と変わりません。
PCI-X のバス・クロック周波数は、単一のバスに接続されている PCI-X カードの枚数により、66 MHz/100 MHz/133 MHz の 3 段階で変化します (PCI 互換の 33 MHz も含めれば 4 段階) 。例えば 133 MHz で駆動する場合、PCI-X カードは 1 枚しか装着できません (もちろんカード側もスロット側も 133 MHz に対応している必要がある) 。通常、2 枚装着すると自動的に 133 MHz から 100 MHz 以下にクロック周波数が下がります。66 MHz 駆動の場合は 4 枚まで装着可能です。なお、従来の PCI では、66 MHz 時のカード枚数は最大 2 枚と少なくなっています。これも PCI に対する PCI-X のメリットの 1 つです。
現行の PCI-X 対応製品はリビジョン 1.x ですが、すでに PCI-SIG はリビジョン 2.0 の策定を完了し、正式に承認しました。リビジョン 2.0 では、最大転送速度が従来の約 1 Gbytes/s に対して 4.2 Gbytes/s に達します。

 
 
 
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