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NTP
 

読み方 : エヌ・ティー・ピー
フルスペル : Network Time Protocol

ネットワークで結ばれたコンピューター同士で時刻を同期させるためのプロトコル。ネットワークを使って階層的に構築された時刻情報サーバーを使い、多数のマシンに効率よく、精度の高い時刻情報を提供することができます。RFC1305 で定義されています。
多数のコンピューターが協調して動作する環境では、それぞれが持っている内蔵時計の時刻情報を正確に同期させておく必要があります。仮に各マシンが持っている時刻情報が異なっていると、例えば時間に同期して開始や終了するプログラムやサービスなどがマシンによっては正しく動かなかったり、ログファイルに記録された時刻がずれていて後で正しくログを検証できなくなったり、ファイルの時間などを比較して動作するプログラムが誤動作したりと (例:2 つのファイルのうち、古いものを削除して新しいファイルの内容に統一するなど)、様々な不具合が起こる可能性があります。これを防ぐためには、1 秒 (たいていのファイル システムでは、ファイルの作成や更新、参照時間は 1 秒単位で記録されている)、ないしさらに高い精度で時刻情報 (コンピューターの内蔵時計) を同期させなければなりません。
このような用途に利用できるのが NTP プロトコルです。NTP プロトコルでは、基準となる時刻情報を提供する NTP サーバーをネットワーク上に何台か用意し、それらを基にして他のクライアントが自分の内蔵時計を同期させることによって、ネットワーク上のすべてのノードが同じ時刻を刻むようにします。NTP サーバーは階層的に構築可能で、この場合、階層の最上位にある NTP サーバーを Stratum 1 の NTP サーバーと呼びます (Stratum は「階層」という意味) 。Stratum 1 のサーバーは、ほかのすべての NTP サーバーの基準となる重要なサーバーであり、正確な時刻情報源 (原子時計や GPS、無線電波などを使った基準となる時計) と同期して動作するように設定しなければなりません。Stratum 1 のサーバーから NTP プロトコルで時刻情報をもらって動作する NTP サーバーを Stratum 2 のサーバーと呼び、さらにそれを基準にして動作する NTP サーバーを Stratum 3 のサーバーと呼びます。以下同様にして、最大 15 階層 (Stratum 15) まで NTP サーバーを構築することができます。このような構成のため、階層が下へ行くほど時刻の精度が低くなります (上位の方が信頼性が高い) 。ただし実際には、複数の NTP サーバーからの情報を参照して (必ずしも上位だけでなく、同レベルにある NTP サーバーからの情報も参照する)、ネットワークが一時的に利用できなくなってもサービスが無効にならないようにしています。一般的には、インターネットのプロバイダーがルートとなる NTP サーバーを用意し、各組織ではそれをもとにして自組織のための NTP サーバーを用意します。そして組織内でも、地域ごとなどにさらに NTP サーバーを複数用意し、NTP サーバー システムを階層的に構築します。
NTP では、ネットワークの通信の遅延時間やそのばらつきも考慮することにより、非常に高い精度 (一般的には 1 msec とか、それ以下の誤差) で時刻を合わせることができます。ネットワークを使った通信では、利用するネットワーク媒体の特性やトラフィックの状況などに応じてパケットの到達時間が様々に変化しますが、NTP では他のサーバーと通信する場合、その通信時間 (時刻情報を要求してから、その応答が返ってくるまでの時間) やばらつき (分散) も考慮して、精度が低い場合 (正確さが低いと判断された場合) は時刻同期の頻度を上げるなどの措置を行って、常に高い精度を保つようにしています。

 
 
 
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