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コンピューターの CPU の内部において、命令 (インストラクション) を実行するための一連の手続きを記述した低レベルのコード。 CPU を外部から制御する場合の命令単位は「インストラクション」だが、CPU 内部では、ある命令を実行するために必要な一連の手続きがマイクロコードとして記述されています。 マイクロコードのアイデアは、メインフレーム・コンピューターにおいて、容易に命令セットのバリエーションを追加できるようにするために、米ケンブリッジ大学のモーリス・ウィルクス氏 (Maurice Wilkes) によって考案されました。このマイクロコードの存在により、CPU 内部にはマイクロコードで記述された第 2 の命令セットと、それを実行するための「ナノコンピューター」が存在する構成になり、マイクロコードの設計を変更することで、複雑な命令セット・アーキテクチャーを容易に実装したり、バグフィックスを行ったりできるようになります。つまりこのような構成をとることにより、最終的にどのような命令を実装するのかとは無関係に、コンピューターの内部を設計できるようになります。 マイクロコードを使用することで、複雑な命令を容易に実装できるようになったことから、コンピューターがサポートする命令数は劇的に増加し、ソフトウェアは単一の命令セットでかなり高機能な演算を行えるようになり、同一の処理に必要なコード量が削減されました。 しかしマイクロコード方式では、CPU の内部に、さらにナノコンピューターが存在するという 2 重構造になり、オーバーヘッドが生じるという欠点があります。これに対して、限られた少数の命令セットしか実装しない代わりに、それらを高速で実行できる RISC (Reduced Instruction Set Computer) プロセッサーが考案されました。この RISC コンピューターに対し、多数の命令セットをサポートする従来のマイクロコードベースのコンピューターは CISC (Complex Instruction Set Computers) と呼ばれるようになりました。ただし最近では、命令セット・アーキテクチャーは従来の CISC を踏襲しながらも、内部では RISC 的な命令に分解して実行するという、両者が融合したアーキテクチャーも開発されています。これにより、従来のコンピューターとの互換性を維持しながらも、RISC コンピューター並みのパフォーマンスを実現できます。
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